2026.10.21

一人ではできないことを、組織の力で。

2026年10月を迎え、サイズビジョンは26期をスタートしました。

 

新しい期の事業計画を練るなかで、改めて組織のあり方について考える機会がありました。

 

売上や利益の目標を立て、新しい取り組みを考えることはもちろん大切です。ただ、それを実現していくのは、結局のところ人であり、組織です。そして、新しいことに取り組む一方で、これまで解決できていない課題にも、きちんと向き合わなければなりません。

 

一人ひとりが持っている力を、私たちはどこまで活かせているのだろうか。その力を、組織としての強さにつなげられているのだろうか。

 

分かっていることと、やること

以前、上司から言われた言葉があります。

 

「わかってるのになんでせえへんねん」

 

今でも忘れられない一言です(笑)

 

上司の言いたいことも、その理由も十分に理解していました。でも、分かっているからといって、行動できていたわけではありません。やればいいだけのことなのに、なぜか行動に移せない。ほんの些細なことでさえ、自分でブレーキをかけてしまうことがありました。

 

分かっていること、実際に行動すること、そしてそれを続けること。この三つは、それぞれ違うのだと思います。

 

自分自身ですら簡単ではないことを、人に求める難しさも感じています。

 

違いがあるからこそ、強みになる

人はそれぞれ、育ってきた環境も、経験も、考え方も違います。自分にとって当たり前のことが、相手にとっては当たり前ではない。仕事の進め方や判断に違いが生まれるのも、ある意味当然です。

 

ほかの社員一人ひとりを見ても、私にはないものや、私よりも優れているところがたくさんあります。本人にとっては当たり前にできていることが、周囲から見ると、その人ならではの強みだったりする。

 

だからこそ、自分自身の良さを知ってほしいと思っています。そして、周囲が気づいた良さは、本人に伝えることが必要です。単に「よくできた」と褒めるのではなく、何が良かったのか、どんな場面で力を発揮していたのかを具体的に伝える。「具体的に」というのも、上司によく言われた言葉です。

 

個人の力を、組織の力に変える

とはいえ、違いを尊重するだけでは、組織として仕事は成立しません。

 

私たちの仕事は、営業、制作、撮影、編集、CGなど、さまざまな役割を持った人たちによって成り立っています。それぞれが役割と責任を果たしながら、次の人へ仕事をつないでいく。そのためには、仕事の目的や完成基準、役割と責任について、共通の認識が欠かせません。

 

ただ人が集まっているだけでは、組織の力にはなりません。一人ひとりの知識や経験、得意なことを持ち寄り、足りないところを補い合う。異なる発想や専門性を組み合わせ、一人では思いつかなかった解決策を生み出していく。そこに、組織として仕事をする意味があります。

 

映像制作だけでなく、Web制作やマーケティングにも取り組むサイズビジョンだからこそ、専門性を切り分けて考えるのではなく、一つの課題に対して力を合わせていきます。

 

言葉にすると簡単ですが、実際にはなかなか難しいことです。

 

会議を増やすことが、仕組み化ではない

組織の力を高めるには、個人の能力や意識に頼るだけでなく、互いの力を発揮できる環境や仕組みが必要です。ただ、会議を増やしたり、ルールを細かく決めたりすればいいわけではありません。

 

大切なのは、日々の仕事のなかで、必要なときに必要な話ができることです。目的や進め方を確認する。分からないことがあれば聞く。良い工夫があれば、その場で伝える。問題があれば、一人で抱え込まずに周囲と一緒に考える。うまくいった仕事も、なぜ良かったのかを振り返り、次に活かす。そうした積み重ねが、互いの理解を深め、組織の力を高めていくのだと思います。

 

振り返ってみると、私自身、そうしたことをやってきたつもりでした。でも、忙しさにかまけて十分に話を聞けていなかったこともあれば、誰かの良いところに気づきながら、言葉にして伝えられていなかったこともあったはずです。

 

組織を変えることは、まず自分自身の関わり方を見直すことから始まるのかもしれません。

 

26期、改めて目指したいこと

何でも分かり、何でもできる人間などいません。私にも得意なことと苦手なことがあります。だから、それぞれの強みを持ち寄り、一人ではできない仕事や課題に、組織として向き合っていく。それが、サイズビジョンの目指す組織の姿です。

 

理想は、私がいなくても仕事が回るだけでなく、一人ひとりが自ら考え、互いに力を発揮し、改善を重ねながら生産性を上げ続けられる組織です。

 

そこに至る答えは、まだ見つかっていません。正直、もやがかかったような状態です。それでも、人と話し、仕事を重ねるなかで、少しずつ光が見える瞬間があります。

 

ここに書いたことは、きれいごとに聞こえるかもしれません。でも、きれいごとで終わらせるかどうかは、これからの自分自身の行動次第です。「わかってるのになんでせえへんねん」と、もう言われないように。

 

26期、新しいことに取り組むだけでなく、これまで解決できていない課題にも向き合い、一人ひとりの力を組織の強さにつなげていく。その思いを忘れずに、日々の仕事に向き合っていきます。

 

Joe